日別アーカイブ: 2026年7月27日

藪手毬(やぶでまり)

春に

川沿いの土手の

藪で行き止まりになっているあたりで

出会った

緑の葉を茂らせていたその植物は

やがて

白い花を見せてくれて

儚く

散った花弁は土手を可憐に飾っていた

初夏

赤い実は硬く、

緑の葉とのコントラストは

美しくもあり毒々しくもあった

赤一色だった実は

一つまたひとつと、黒紫に色を変えた

硬かったのが嘘の様に、柔らかくなっていた。

その小さ過ぎる実は

人が食するのには適さず

鳥の食べ物だそうだ

夕立

雨上がり

蜘蛛の巣

光る雫

藪手毬の実

あの山で出会った「合歓の木(ねむのき)」はどうしているのだろう。

実家の百日紅(さるすべり)はどうしているのだろう。