春に
川沿いの土手の
藪で行き止まりになっているあたりで
出会った
緑の葉を茂らせていたその植物は
やがて
白い花を見せてくれて
儚く
散った花弁は土手を可憐に飾っていた
初夏
赤い実は硬く、
緑の葉とのコントラストは
美しくもあり毒々しくもあった
夏
赤一色だった実は
一つまたひとつと、黒紫に色を変えた
硬かったのが嘘の様に、柔らかくなっていた。
その小さ過ぎる実は
人が食するのには適さず
鳥の食べ物だそうだ
夕立
雨上がり
蜘蛛の巣
光る雫
あの山で出会った「合歓の木(ねむのき)」はどうしているのだろう。
実家の百日紅(さるすべり)はどうしているのだろう。